株式市場の再編で何が変わる?勝手な推測も交えて考える

投資

どうもちんぱんじーです。

最近会社で

優待目当てで株買おうかなー

ちんぱんじー
ちんぱんじー

来年市場編成するの知ってます?

なにそれ?どう変わるの?

こんな会話がありました。

そうなんです。2022年4月4日から日本の株式市場が変わります。

ちんぱんじーはなんとなく知ってはいたものの、しっかり調べてはいませんでした。

何がどうなるか、見たうえで勝手な私見も上げてみたいと思います。

目的は?

目的としては、日本取引所グループHPにはこういう風に書かれています。

日本取引所グループは、現在の市場区分を明確なコンセプトに基づいて再編すること
を通じて、上場会社の持続的な成長と中長期的な企業価値向上を支え、国内外の多様
な投資者から高い支持を得られる魅力的な現物市場を提供することにより、豊かな社
会の実現に貢献することを目的として、市場区分の見直しを行います。

日本取引所グループ:新市場区分の概要等について

2013年7月に東京証券取引所グループと大阪証券取引所の経営統合によって、日本取引所グループが発足して市場の統合を行ったらしいです。

市場の統合時に、上場会社の負担と投資家の混乱を避けるためにそれまでの市場構造を維持することとしたそうです。

そして、近年の市場構造の問題や今後の在り方を検討したところ

  • 各市場区分のコンセプトが曖昧で利便性が低い
  • 上場会社の持続的な企業価値向上の動機付けの点で期待される役割を十分に果たせていない
  • 投資対象としての機能性と市場代表制を兼ね備えた指数が存在しない

などの課題が挙げられた、ということです。

そういった背景から、

  • 現在の四つの市場(東証1部、東証2部、マザーズ、JASDAQ)から
  • 三つの市場区分(プライム、スタンダード、グロース)への

再編をすることに至ったそうです。

確かに各市場のコンセプトという意味では、

  • 東証1部:大企業
  • 東証2部:大企業パート2
  • マザーズ:新米企業
  • JASDAQ:新米企業パート2

なんか勝手にこういう風に思っています。(ちんぱんじーの理解が乏しいだけだと思いますが・・・)

新旧の市場区分は?比較してみよう

では、具体的に現在の市場区分と比べて新市場区分はどう変わるのでしょうか?

現在の市場から新市場へは上場企業が選択できるようになっている様です。

市場移行先:ちんぱんじー調べ

日本取引所グループ:新市場区分の概要等の公表についてより作成しました。

各市場の企業は、移行先を選択して申請を行うようです。

各市場ごとに選択出来る市場は決まっていますが、新規上場手続きを取ることでそれ以外の市場を選択できるということです。

ただ、どっちにしろ移行先の基準を満たしていないといけないのですが、経過措置とかもあるみたいです。

各市場のコンセプト

プライム市場

多くの機関投資家の投資対象になりうる規模の時価総額(流動性)を持ち、より高いガバナンス水準を備え、投資家との建設的な対話を中心に据えて持続的な成長と中長期的な企業価値の向上にコミットする企業及びその企業に投資をする機関投資家や一般投資家のための市場

日本取引所グループ:新市場区分の概要等について

注目すべきは「多くの機関投資家の投資対象になりうる規模の時価総額」でしょうか。

現在のマザーズとかJASDAQとかの時価総額が低い銘柄などは、基本的に機関投資家(銀行とか保険会社とか)が参入しない(しにくい?)ことが多いらしいです。

その機関投資家が投資できるということは、「機関投資家が参入することによって、あまり大きな影響がでないような規模」ということですかね。

ちんぱんじーはそう理解しました。

スタンダード市場

公開された市場における投資対象として一定の時価総額(流動性)を持ち、上場企業としての基本的なガバナンス水準を備えつつ、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上にコミットする企業及びその企業に投資をする投資家のための市場

日本取引所グループ:新市場区分の概要等について

プライム市場とは違って、機関投資家以外の投資家がメインで投資するイメージの市場って感じですね。

グロース市場

高い成長可能性を実現するための事業計画及びその進捗の適時・適切な開示が行われ一定の市場評価が得られる一方、事業実績の観点から相対的にリスクが高い企業及びその企業に投資をする機関投資家や一般投資家のための市場

日本取引所グループ:新市場区分の概要等について

企業がお金を得る手段って

  • 金融機関からの借り入れとか
  • 上場して投資家から投資してもらうとか
  • クラウドファンディングとか

まぁいろいろあると思いますが、上場することによって

  • 個人投資家から注目もされ
  • 認知度もあがる(広告費もばかにならないし)
  • 売上もあがる(かもしれない)

というメリットもあると思います。

売上が十分でもなく、時価総額そこまで大きくないといった企業がまず入るとところがグロース市場というところでしょうかね。

上場基準の違いは?

新規上場に必要な基準を一部ピックアップしてみました。

まずは現在の市場の上場基準です。

現市場の新規上場基準:ちんぱんじー調べ

そして新市場の上場基準です。

新市場の新規上場基準:ちんぱんじー調べ

ぱっと見の感想は株主数しか変わってねーじゃん!ですよね?

でもこれ、見た目はこうなんですけど、流通株式数の内訳というのが大きく変わっている様です。

流通株式数の違い

現在と比較してみましょう。

市場再編前はこんな感じ。

市場再編の流通株式数の計算式:ちんぱんじー調べ:参考

そして、市場再編後はこんな感じになるみたいです。

市場再編の流通株式数の計算式:ちんぱんじー調べ:参考

見比べてわかる通り、「国内の普通銀行・保険会社及び事業法人が所有する株式」も含むことになります。

また、信託銀行(信託口)も含まれるので、投資信託やETFなどで活用されている銘柄も影響を受けることになりそうですね。(参考

企業によったら流通株式数が激減するとこもあるってことですかね?

銀行が大株主の企業とかあったら例に出したかったのですが、ぱっと見つからなかったです。

もしあればまた記事にします。たぶん。

必要株主数減少による影響は?

株主を増やす手段って

  • 魅力的な企業(成長とか企業価値が高い)とか
  • 配当金とか
  • 株主優待券とか
  • 話題性とか

まぁこれも色々あると思います。

市場の再編で「東証1部の2200人」から「プライム市場の800人」になることによって、必要株主数のハードルが一気に下がります。

上場維持のため無理して配当金とか株主優待券を出して株主数を稼いでいるいるところは、企業成長(もしくは経営難脱却)のためにこれらを無くす可能性もあるということが考えられるんじゃないでしょうか

この株主優待って日本国内向けの内容が多くて、「海外投資家」にとってはいらないものであったりするわけで、海外投資家にとってはこれらの投資対象は不平等と言えますよね。

なので冒頭での会話に出た「株主優待目当て」は今の時期少し待ってもいいのではないのかなぁ。と思ったりします。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

投資をするうえでは知っておいてもいいことだと思います。

市場再編は2022年4月4日からではありますが、この市場再編に向けてそろそろ各企業も準備を始める時期に入ってきたと思います

それぞれの企業の方針発表により株価のアップダウンも予想されますね。

また、投資信託やETFもこの市場に向けた商品も開発してくると思われます。

こういった部分もしっかり見ていきたいですね。

長い記事になっちゃいました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

それではっ!

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