どうもちんぱんじーです。
先日、VYMで夢の配当金生活は可能か?という記事を書きました。
今回は第2弾として、SPYDで夢の配当金生活が可能か見ていきたいと思います。
VYMでのシミュレーション結果については以下の記事を参照ください。
前提
まず大前提として、あくまで過去のデータでの結果であり、未来が同じ様な結果になるとは限りません。
そのことをご承知の上で、参考にしていただければと思います。
また、素人がEXCELで計算・作成したものであることもご承知頂ければ幸いです。
細かい前提条件は以下の通りです。
銘柄 | SPYD |
株数 | 18,079 |
集計期間 | 2015/11/01~2021/9/17 |
開始時評価額(日本円) | 49,998,445円 |
元データ | YahoofinanceUS Python(pandas)にて取得 |
税金 | 税抜き |
18,079株の理由は、
- 日本円での実金額の方が日本人にはわかりやすく、
- 日本円で5000万円を投資した場合、
- 2015/11/01の評価額基準で換算すると18,079株となりました。
日本円の評価額に変換するため、為替相場(ドル円)もYahoofinanceUSから取得しております。
結論
結論から申し上げると、SPYDでの夢の配当金生活は可能です。(過去データでは)
- スタート時評価額:49,998,445円
- 評価額現在(21/9/17):77,604,503円
- 合計配当額:19,888,739円
評価額に関しては5000万円でスタートして、6年後には約1.5倍の7760万円。
合計配当と合わせるとおおよそ9750万円となり、配当込み利回りは95%となりました。
それでは詳しく見ていきましょう。
SPYDの配当金推移(ドル)
SPYDの配当金の推移は増配・減配を繰り返しています。
増配は
- 2016年~2017年にかけて12.79%⤴
- 2018年~2019年にかけて7.27%⤴
逆に減配は
- 2017年~2018年にかけて-7.23%⤵
- 2019年~2020年にかけて-6.92%⤵
2019年から2020年にかけて減配していますが、コロナの影響ではなかろうかと思いますが、2017年から2018年はなんでしょうね?
2016年~2020年の平均増配率は1.48%でした。
2021年は12月の配当が入ると、少し増配になりそうな雰囲気ですね。
SPYDの評価額推移(円)
じんわりと右肩あがりであることがわかりますね。
コロナショックではおおよそ3000万円の下落を経験することになりました。
1年かけてコロナショック前を上回る回復を見せています。
どんだけ下落しても強靭な精神力を持ってして、狼狽売りをせずに堪えるべきということがわかります。
それを乗り越えた先に、
- スタート時評価額:5000万円が
- 評価額現在(21/9/17):7760万円
といった感じで、約1.5倍となりました。
日本円ベースで平均年間利回り(2015/11~2021/9)は9.2%になりました。
※2015/11/1と2021/9/17の評価額ベースで55%増になり、おおよそ6年間なのでそれを6で割っています。
年間利回り9.2%は文句のない結果ではありますね。
SPYDの配当推移(円)
初期投資を5000万円で18079株を保有している場合の結果となります。
波はあるものの、この6年間で言えば、配当金は300万円をキープしているので、年間支出が300万円であれば生活できるレベルであると言えますね。(ただし、税別なので実際にはもうちょっと初期投資額は必要)
さすが高配当ETFと言われるだけはあります。
しかし、
- 2016年~2017年にかけては50万円ほど上昇し、
- 2017年~2018年にかけては30万円ほど減少
- 2018年~2019年にかけては20万円ほど上昇し、
- 2019年~2020年にかけては30万ほど減少
と浮き沈みが激しい結果となっています。
この配当推移は概ねドル配当と同じ山形になっています。
本当に大丈夫?気になる為替の影響
とりあえず為替の値動きから。
ざっと考察してみると
- スタート時は122.45円
- 2021/9/17時点では109.7円
- 2015年12月~2016年9月にかけて下落⤵して
- 2016年9月~2016年12月にかけて上昇⤴して
- 2017年あたりからは安定して110円あたりをキープ→
こんな感じですね。
この2016年9月から12月の3か月間での円安への流れがかなり激しいですね。
本当に大丈夫?気になる為替の影響-評価額編
ここでは3つの要素
- 株価(ドル)騰落率:ブルー
- 株価(円)騰落率:オレンジ🍊
- 為替(ドル円)騰落率:グレー
を使ってみていきます。
赤矢印で示しました、
- 為替相場が上げ相場になると
- 株価(円)が株価(ドル)の騰落率に上乗せて
上昇していることがわかります。
逆に青矢印で示した、
- 為替相場が下げ相場になると
- 株価(円)が株価(ドル)の騰落率に反して
上昇していないことがわかります。
特にわかりやすいところは、2016年9月~2016年12月の部分ですね。
ドル株価があまり上がってないのに対して、円株価は大きく上昇しています。
為替は大きく影響してくることがよくわかる結果となりました。
- 初期投資時はドル円相場がおおよそ120円に対して
- 着地点(2021/9/17)では、おおよそ110円と1割近く落ち込んでいます。
これが逆であれば評価額はもうちょっと伸びていたかもしれません。
本当に大丈夫?気になる為替の影響-配当金編
ドル・円での配当金推移はこんな感じでした。
ぱっと見ではあんまり大差はないのかなー?なんて思うところなので、別のグラフを用意してみました。
比較ポイントを3つ設けています。
赤枠部分:2016年3月は
- ドル配当前回比が-16.3%に対して、
- 円配当前回比が-23.9%となり、
- その際の為替の前回比が-9.1%でした
緑枠部分(1個目):2016年12月は
- ドル配当前回比が79.4%に対して、
- 円配当前回比が108.0%となり、
- その際の為替の前回比が15.9%でした
その他にも緑枠部分(2個目)などで為替の影響を受けていることがよくわかります。
為替の影響だけで配当額が数十パーセントの差が出るのはあきらかであります。
まとめ
結論でSPYDでも夢の配当金生活は可能と豪語していますが、やはり為替の影響はもろに受ける結果となりました。
そして、SPYDは減配や増配を繰り返しているため、安定した配当金を得るためには向いていないかもしれません。
今回はたまたま生活費目安の年間配当300万円を上回っている結果となりましたが、減配もしょっちゅうあるので今後は300万円を下回ることもあるかもしれません。
しかし配当利回りは高いため、配当金を再投資して複利の恩恵を受けるにはもしかしたら最適解になるかもしれません。
そのあたりはまたシミュレーションしてみたいところですね。
おわり。
それではっ!
コメント