どうもちんぱんじーです。
誰しも(?)が夢見る配当金生活。
少なくともこの記事を見ている方は、そんな夢を見てる方もいらっしゃると思います。
米国株をポートフォリオに入れて、配当金生活を目論む方も多いのではないでしょうか?
今回は、そんな人たちに向けて、米国ETFのVYMに全力投資した場合、生活が成り立つのかどうか過去のデータをもとにシミュレーションしてみました。
前提
まず大前提として、あくまで過去のデータでの結果であり、未来が同じ様な結果になるとは限りません。
そのことをご承知の上で、参考にしていただければと思います。
また、素人がEXCELで計算・作成したものであることもご承知頂ければ幸いです。
細かい前提条件は以下の通りです。
銘柄 | VYM |
株数 | 19,583 |
集計期間 | 2010/03/25~2021/9/20 |
開始時評価額(日本円) | 49,999,883円 |
元データ | YahoofinanceUS Python(pandas)にて取得 |
税金 | 税抜き |
19,583株の理由は、
- 日本円での実金額の方が日本人にはわかりやすく、
- 日本円で5000万円を投資した場合、
- 2010/3/25の評価額基準で換算すると19,583株となりました。
日本円の評価額に変換するため、為替相場(ドル円)もYahoofinanceUSから取得しております。
為替相場は、データ取得時に2019年9月中旬~2019年10月初旬の一部が欠落しており、直近のデータで算出していることをご承知ください。
結論
いきなりですが、結論から申し上げます。
VYMでの夢の配当金生活は可能🎉です。(過去データでは)
- スタート時評価額:49,999,883円
- 評価額現在(21/9/20):219,668,232円
- 合計配当額:51,393,011円
評価額に関しては5000万円でスタートして、11年後には約4倍の2.2億円。
合計配当を合わせるとおおよそ2.7億円となり、配当込み利回りは542%となっています。
ただし、生活費ベースで見ると一年目の配当額は200万円を切っているので現実的ではないかもしれません・・・。
それでは詳しくみていきましょう。
VYMの配当推移(ドル)
きれいな右肩上がりの配当推移であることが見てわかります。
すごいのはコロナ禍でも増配を続けているということですね。
ここはVYMの素晴らしさが光っているところです。
2010年~2020年の平均増配率は9.2%と、凄まじい勢いで増配を続けていることがわかります。
リーマンショックを経験しているわけではないので、今取りざたされている恒大集団の影響や、今後ありえる経済危機などではどうなるかわからないところではあります。
VYMの評価額推移
はい。良い感じに右肩あがりですね。
でも気になるのは、数千万単位での急落や急増があるというところでしょうか。
これが為替の影響なのか、はたまた単純な株価の下落なのかは後述します。
ただ言えるのは、数千万単位で評価額が上下するジェットコースターみたいな状況を、指を咥えて我慢できるかが鍵になりそうですね。
それを耐え抜いた結果、
- スタート時評価額:5000万円が
- 評価額現在(21/9/20):2.2億円
といった感じで、ほぼほぼ4倍といった結果となりました。
日本円ベースの平均年間利回り(2010/3~2020/12)は、13.6%でした。(ちょっと自信がない)
VYMの配当推移(円)
2013年あたりからは問題なく生活ができそうなレベルになっています。
そう、初期投資額を5000万円に設定した理由は、実生活レベルの配当金額に近づけるためです。
グラフを見る限り2014年以降は
- 普通に生活して、
- 贅沢もできるレベルで、
- あわよくば残金を再投資できる
そんな感じでしょうか?ちんぱんじーが地方在住なので都会と金銭感覚は少し違うかもしれませんが・・・
そして配当金額は
- 2014年~2015年にかけて、100万ほど上昇し
- 2015年~2016年にかけて、35万ほど減少しています
これは為替の影響なのでしょうか?
次で詳しくみていきます。
本当に大丈夫?気になる為替の影響
とりあえず、為替の値動きだけで見てみます。
ざっと考察してみると、
- スタート時は92.51円
- 2021/9/24時点では109.43円
- 2010年から2011年にかけて下落⤵して
- 2011年から2015年にかけて上昇⤴して
- 2017年あたりからは安定して110円あたりをキープ→
こんな感じでしょうか?
この値動きでどのような影響がるのか見ていきましょう。
本当に大丈夫?気になる為替の影響-評価額編
ここでは3つの要素
- 株価(ドル)騰落率:ブルー
- 株価(円)騰落率:オレンジ🍊
- 為替(ドル円)騰落率:グレー
を使ってみていきます。
赤矢印で示しました、
- 為替相場が上げ相場になると
- 株価(円)が株価(ドル)の騰落率に上乗せて
上昇していることがわかります。
逆に青矢印で示した、
- 為替相場が下げ相場になると
- 株価(円)が株価(ドル)の騰落率に反して
上昇していないことがわかります。
当たり前ではありますが、為替の影響をもろに受けていることがよくわかる絵図となりました。
また、為替(ドル円)は
- スタート時は92.51円で
- 2021/9/24時点では109.43円となり、
- 18.28%上昇している
このことから、為替の影響もあり評価額が上昇した要因の一つと言えそうです。
逆に、スタートが109円で、エンドが92円だとまた違った結果になった可能性もあるということですね。
本当に大丈夫?気になる為替の影響-配当金編
まずはドルベースと日本円ベースの配当金推移を見てみましょう。
ドルベースでは増配が続いているにも関わらず、円ベースでは減配している年があります。
次のグラフで詳しく見てみます。
円ベースで減配しているのは、紫で囲っている部分で
- 2016年と
- 2020年です
そこでの為替前年比と増配率の関係は、赤色で囲っている部分で
- 2016年は、増配率2.58%に対し、為替前年比が-3.05%
- 2020年は、増配率2.20%に対し、為替前年比が-5.52%
こんな感じで為替の影響をもろに受けていることがわかりました。
次のグラフを見てください。
2013年で、為替が110円だった場合の配当金と、為替が80円だった場合の配当金です。
その差はー100万円と、大きな影響を受けていることがわかります。
前年の配当金が300万円を超えたからといって、次の年も必ず300万円を超えてくるとは限らない。と、肝に銘じておくも大事かもしれません。
大幅な円高になることで、配当金が大幅に落ちる可能性があることも頭に入れておくべきところですね。
まとめ
正直に言うと為替リスクをなめていました。
結論では、配当金生活は可能です!なんて豪語していますが、実際には為替リスクの影響をもろに受ける前提で、バランスの良いポートフォリオ(日本株を混ぜるとか?)の構築が必要になるかもしれません。
VYMに留まらず、他のETFでも試してみたいと思っています。
またのご来場お待ちしております。
おわり。
それではっ!
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